ウランバートルの空に(19)

ドタバタ第3学期終了

4月5日

一昨日、夫は無事退院しました。

入院は結局9日間に及びましたが今は自宅静養中です。

入院中は特に夜、一人になると不安が募り、彼はあまり眠れなかったようです。昼間もノックなしに入れ替わり立ち代り人が来たそうで、新しく入った隣のベッドの方の友人だったそうですが、あまり静かな環境とはいえませんでした。

退院する前日、彼は夢と現実が混ざって意識が朦朧とし、おかしなことを口走っていたので、私はまた夜、一泊しなければなりませんでした。

 

夜の10時半と朝の5時半にパッと明かりがついてナースが注射をしに現れます。今の時期は実習生を受け入れているそうで、道理で手荒な看護だとは思いましたが「立て!」「尻出せ!」的な、牛か馬にするような扱いには、恐怖を感じるのもわかるような気が・・・。それとも日本人がやさしすぎるのかな?

 

帰宅してすぐ彼に足湯をしたら、さっと血色が良くなり、左手の甲の点滴の跡がみるみるうちに、きれいになっていきました。

[Home sweet Home]

静かないつものベッドで落ち着いて眠れるようになり、食欲も出てきて、快方に向かっています。一日おきに校医の女医さんが我が家に来てガーゼ交換をしてくれることになり、病院にいちいち行かずに済むので、大変ありがたいことです。消毒薬やガーゼは病院で買いましたが、カルシウムやビタミンは、もうあまり飲む必要はないそうです。ですので今はモンゴルで骨折した時にいいと言われている植物エキスだけ飲んでいます。ベビーパウダーは洗髪代わりに大活躍。写真左は病院のベッドに付けられた札。入院日3月25日と担当医師の名前が書かれています。医師の名前はモンゴル語で「鷲」の意味だそうで入院中「ワシさん」と呼んでいました。右は現在家で使っている薬一式です。

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今日は3学期最後の日。

私は結局、木曜日金曜日とも、お休みさせていただくことになりました。のんびり家で音楽を聴いたりして過ごしたので、身体は相当楽になりました。

午後、同僚のモンゴル人の先生方が彼の好きなアイスコーヒーとケーキを持って、お見舞いにきてくださいました。すでに今日は自主欠席している学生も多かったとか、私の担当の7年生が何かやらかして大目玉だったとかで、笑いました。また、「ワシさん」は、アジアで5番目と評される腕の持ち主ということも教えてくださいました。

 

私は春休み中は学校に行かずに自宅で出席、成績、シラバスのまとめをして来学期の授業準備をしてよいことになったそうです。パソコンやら教科書も先生方に学校から運んでいただいたので大助かり。しばらく彼の看護をしながらのんびり家で暮らせるという寛大な待遇で本当にありがたいと思いました。

春は毎年、必ず日本人の先生の誰かが肺炎になったり怪我をされるとのこと。今年は夫でしたが、私も気をつけて4学期を迎えられるようにしたいと思います。

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