ウランバートルの空に(20)

意外な展開

4月11日

今朝10時頃、突然同僚の先生から電話があり「今日抜糸だそうです」とのことで、あわてて病院に行きました。もう勝手知ったる外科病院。受付なんかしないで、迷路のような建物の中をスイスイと抜けていつもの6階へ。すると「抜糸は一階よ」といわれ、ようやくその部屋に到着。付き添いは一人しか入っちゃダメということなので仕方なく私は廊下へ出たちょうどその時、一番初めにお世話になった医者にばったりお会いしました。強引にその抜糸している部屋に一緒に入ってもらい診てもらいました。「退院後病院に来たか?」と聞かれ、もちろん「NO」。いくつか腕や手の動かし方を教えてくれるのですが、肝心の旦那はピンセットでおばあさん看護師?が糸を抜く作業中だったし、重力の重みで腕が下に下がると痛いようで、それどころではありませんでした。

 

実は一昨日、私は校長先生の部屋に呼ばれて「学校の幹部会議で、アキヤのこれからのことをどうするか皆で相談しました。この国では満足のいくリハビリをおそらく受けることができない。もしリハビリを受けるとしても、日本語か英語の喋れる先生と私もいつも彼に同行しなければならないし、4学期は授業だけでなくイベントも多いからとても大変である。体力的に共倒れになりかねないし、外国人の先生ということで私たちには責任もある。今回は非常に残念だけど、二人とも帰国して彼は治療に専念したほうがいいのではないか、ということになったんだ」と言われました。

 

ちょうど旦那と「これからどうするんだろうねえ〜、まだ授業できないしねえ」と話していたところだったので、私は即座にその判断はいいことだと確信し「彼を説得します」と言って、家に帰ってすぐそのことを告げました。契約はまだ半ばではあるけど、健康第一。身体をリセットすることが今は一番大事なことなんだから帰国しようと決め、校長にもすぐ伝えました。

 

それで昨日は航空券を買いに行き、今日は家で荷物整理をしました。荷物はできるだけ軽くして帰りたいので、送る荷物を増やし、明日は郵便局へ行く予定です。帰国後の病院の算段など頭が忙しく回っていたためか2 日間寝不足でしたが、今日の午後、帰ってきて「出前一丁醤油味」をお昼に作って食べたら、いい気持ちでそのまま寝入ってしまったようです。元気になったところで旦那を散髪に連れて行き、その足で彼の大好きなコーヒーショップに行くと、なんとアイスコーヒーが500Tugも値上げ!

隣のお店の装いは、もうすっかり春。そして世の中はバーゲン・シーズンに突入〜。

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