ウランバートルの空に(21)

最後の授業

4月15日

今日から4学期開始。でもなぜか新時間割が間に合わなかったので、3学期の時間割のまま、授業開始。今日から来ると聞いていた新しいモンゴル人の日本語の先生は都合で来られず、私は深呼吸して教室に向かいました。

一番初めは7年生。

普通に授業をして最後に挨拶をしようと思っていたら、一緒に入ったモンゴル人のN先生が「大所帯でうるさいんだよね。皆が静かに聞くようにしないとダメだよ!」と、私が帰国する旨を生徒にすぐ伝えてしまいました。今日は授業の最初に、昨年9月の一番初めに授業で教えた「365日の紙飛行機」を歌ってもらう予定だったのだけど、もうすすり泣きが聞こえてきてしまって、私自身も歌いながら崩れてしまいました。

このクラスは日本語0の生徒と以前から学んでいた子が半々でスタートし、教科書を12月頃まで持っていない子も多かったので、大変苦労した思い入れの強いクラス。「バカな子ほど可愛い」ではないけれど、自分も手探り状態で、今までにない大声を出したりして毎回汗をかいたけど、お蔭でお互いの絆が深くなったなあと感じながら別れました。

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次は6年生。まとまりのいいクラスで、本当に私が毎回授業を楽しませてもらったクラス。今日はまだ学校に来ていなかった生徒もいて、お別れができずちょっと残念でしたが、きっとまた会おうねと再会を誓いあいました。

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最後に8年生。

こちらは日本語がよく通じるので普通にお別れのいきさつを話していたけど「先生、ショックですー」と言われて、こちらも言葉が出ませんでした。新入生たちも顔をポカンとしていて、悪いなあと感じましたが、フェイスブックでグループを作っているので大丈夫と最後は笑って終わりにしました。

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次は旦那のクラス。

12年生は日本留学志望が二人。今後の進路が気になりますが、一人一人に将来のことについてよく考えるよう諭し笑顔でエールを送りました。

11年生には、前もって用意しておいた「お別れのメッセージ」文を配布して読み上げ、僅か半年余りでみんなの勉強を見てあげられなくなったことに対して深々と頭を下げて謝罪。その後一人一人に今後についてのアドバイスや意見を伝えました。突然のことで、困惑顔の生徒も何人かいましたが、最後に「本気で日本留学を考えている人は」と聞くと3人ほど手が上がりました。「では、何年か後、東京で会おう」と、こちらも半ば無理やり笑顔を作って記念撮影。

 

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モンゴルでの生活を支えてくれた生徒たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

みんな、ありがとう〜!